検量線の自動作成 |
連続分析および連続再解析において、標準試料の解析、検量線の作成、未知試料の定量計算までを自動的に行う方法について説明します。
次の条件で、解析メソッドおよび分析シーケンスを作成する例です。
ブランク測定 あり
標準試料の数 3
未知試料の数 1
■解析メソッドの作成
@ 波形解析条件を設定します。
※同定テーブルを作成して、「使用する」にチェックマークを入れてください
A 検量線の初期値を設定します。
B 検量線ウインドウのピーク情報パネルで、【ピークテーブル追加】ボタンを押して、標準試料の個数分だけピークテーブルを追加してください。
上記の例では、三つのピークテーブルを追加します。
追加されたピークテーブルの標準試料番号は、左から順番に、1,2,3となります。
C それぞれの、標準試料について、成分毎に濃度と単位を入力してください。
D 検量線初期値の設定
【初期値設定】ボタンを押して、検量線初期値設定ダイアログを開き、検量線のパラメータを設定してください。
各項目の機能については、波形処理の原理−検量線 を参照してください。
■分析シーケンスの作成
ファイル名、分析時間、解析メソッド、属性を設定します。
標準試料番号は、先頭から順番に、1,2,3となります。
上記の設定の後、分析を開始すると、以下のシーケンスで定量を実行します。
@ ブランクデータを測定する。
A 標準試料1を測定する。
B 測定データから、ブランクデータを差し引き、解析メソッドの条件で波形解析を実行する。
C 他の標準試料も同じ処理を行る。
D 未知試料の測定を実行する。
E 解析メソッドのピークテーブルに、標準試料1〜3のピーク情報を読み込み、検量線を作成する。
F 測定データから、ブランクデータを差し引き解析メソッドの条件で波形解析を実行する。
G 計算されたレスポンスファクタ(面積または高さ)と作成された検量線から、定量値を計算する。
・既に取得済みのブランクデータを使用する場合は、ブランク属性の行を削除し、解析メソッドにブランクデータを設定してください。
・解析メソッドのピークテーブルの数より、分析シーケンスの標準試料の数が多い場合は、分析シーケンスの標準試料の数に合わせて、ピークテーブルが追加されます。
追加されたピークテーブルの濃度欄は空白となります。
・解析メソッドのピークテーブルの数より、分析シーケンスの標準試料の数が少ない場合は、測定された標準試料のピーク情報で検量線を作成します。
一つの分析シーケンスのなかで、続けて検量線を作成する場合は、未知試料測定の後に再度、標準試料を設定してください。
未知試料属性のサンプルの後に、標準試料属性のサンプルが設定されると、標準試料番号は1にリセットされます。
ブランクデータAの行を削除すると、「標準試料1A」以降は、1行目のブランクデータの値を引き算します。
ブランク補正を行わない場合は、「解析メソッドA」の「ブランク補正有効」のチェックマークを外してください。
○内部標準物質の濃度設定
内部標準法の検量線を作成する場合、未知試料の内部標準点の濃度を分析シーケンスに設定する事ができます。
詳細は、内部標準法−知試料の内部標準物質濃度設定−分析シーケンスに設定する方法 を参照してください。